入れたら絶交 第2話【周藤来空】

入れたら絶交 第2話は、青春の真っ只中にいる三人の友情を描いた作品です。特に、主役の夏目が自らの欲望と友情の間で苦悩する姿が印象的でした。彼女が友達の誘いを断るシーンでは、友情を守るための強い意志を感じました。この選択が物語の核になっていて、読者としても彼女の気持ちに寄り添いながら読み進めました。 瀬賀と小波の関係も興味深いです。彼らが友情と欲望の間で揺れ動く姿は、思春期特有の葛藤をよく表現しています。このような人間関係の複雑さが、作品に厚みを持たせていると感じました。特に、彼らのシーンはドキドキしながらも、どこかほのぼのとした雰囲気も漂わせていて、楽しむことができました。 また、イラストのクオリティも高く、キャラクターの魅力が引き立っていました。特に夏目の表情には心を打たれるものがあり、彼女の内面の葛藤が見事に描かれています。57ページのボリュームもあり、読み応え十分です。読み終えた後、彼女たちの未来がどうなるのか気になる作品でした。 この作品は、単なる成人向けの内容にとどまらず、青春の一コマを鮮やかに描き出しています。友情や欲望、選択の重要性を考えさせてくれる良作です。次回作にも期待が高まります。